2014年6月10日火曜日

北原久 作 〜 彫漆ツユ草平棗 〜





比較的落ち着いた天候のなか、
今年の漆器祭も無事に終わりをむかえました。

各地で発生した集中豪雨のなか、
たいへんな思いをされながらも
遠方よりお出かけくださいました皆様方には、
心より御礼申し上げます。

こちらでは漆器祭が終わると、
今度は蛍の季節がやってきます。

昨日は片付けを終えたあと、
蛍を見に行ってきました。

今年は例年よりも早いのか、
すでにたくさんの蛍が乱舞していました。

日本には約40種類もの蛍がいるそうですが、
光を放つのはゲンジボタルやヘイケボタルなどの
わずか数種類だけ。。。

写真の作品は、父、北原久の ” 彫漆ツユ草平棗

秋の季語である露草(ツユクサ)
実は蛍が出てくる、この頃から咲き始めます。

昔、蛍籠にいっしょに露草を入れていたことから
露草は別名を蛍草ともいうそうです。

自然のなかで季節のうつろいを感じて心潤し、
また次なる1歩を踏み出す元気をもらったような
そんな気がします。


2014年6月4日水曜日

2014 木曽漆器祭 * 北原漆工房 北原久 北原進 木漆芸展 *


このポスターが目印


大阪のギャラリー十三夜さんでの展覧会は
おかげさまで無事に終了いたしました。

真夏なみの暑さのなか
ご来場くださいました皆様方には
心より感謝申し上げます。

さて、大阪での展覧会が終わったばかりではありますが
今週末、6月6日()からの木曽漆器祭の期間中
例年どおり、街通りの親戚の家をお借りして
北原漆工房 北原久 北原進 木漆芸展
を開催いたします。


2013 北原漆工房  木漆芸展@木曽漆器祭より


地元の漆器祭での展示ということもあり
毎年、少しばかり趣向を変えながら
楽しい展示をさせていただいております。


2013 北原漆工房  木漆芸展@木曽漆器祭より


毎年のようにご来場くださる皆様に
お会いできることは、とても待ち遠しく。。。
そして新たなご縁にも思いを馳せながら
楽しく飾り付けをしております。


この看板も目印


お天気が少々心配ではありますが、
今年も木曽漆器祭にてお会いできることを
楽しみにお待ち申し上げております。



" 北原漆工房 北原久   北原進   木漆芸展
 201466()7()8()
 am 9:00ごろ 〜 pm 5:00ごろ
 場所:街通りの歯医者さんの向かって左隣  → map "

2014年5月12日月曜日

ギャラリー十三夜 大阪 * 5月23日(金) 〜 6月1日(日) *





立夏を過ぎ、暦の上では夏となりました。
一雨ごとに深みを増す山の緑。
ぽかぽかと降りそそぐ優しい日差しに、
思わず日向をえらんで歩きたくなります。

東京 六本木 国立新美術館にて開催の第88回国展は
本日最終日をむかえました。

会員推挙をいただきました今回の国展は
わたしにとって記念すべきものとなりました。
今後も更に精進をかさねて参りたいと思っております。

さて、この度、523()より
大阪のギャラリー十三夜にて
北原久・北原進 の父子展を
開催させていただく運びとなりました。

古代中国の五行思想では朱の色を夏に配して、
この季節を朱夏とよぶそうです。

漆の朱は
まさにこの季節の色といえるのかもしれません。

会期中、523()24() 25() は 北原久が
530()31()61() は 北原進が
それぞれ在廊いたしております。

ぜひ御高覧いただければ幸いです。

                         北原進


"  ギャラリー  十三夜  
 2014523()61() 11:0019:00  
531-0072  大阪市北区豊崎 5 – 1 – 15 →  map
tel : 06 – 6375 – 3766   http://jusanya.net/   "





















2014年4月29日火曜日

第88回国展 国立新美術館





2014年5月1日(木)より、東京都港区六本木の国立新美術館にて
第88回国展が開催されます。

この度の国展では、北原進が会員推挙となり
出展作品は東京展に続いて
5月27日(火)からの名古屋展(愛知県美術館ギャラリー)、
6月10日(火)からの大阪展(大阪市立美術館)と巡回いたします。

ぜひご御高覧いただけましたら幸いです。



第88回国展
会場: 国立新美術館 (東京都港区六本木7-22-2)
会期: 2014年5月1日(木)〜12日(月) * 5月7日(水)  休館 
開館時間: 10:00〜18:00 *5月2日(金)・9(金)は20:00まで / 最終日は14:00まで
料金: 一般1000円 * 5月6日(火)は無料 / 大学生以下、障害者手帖をお持ちの方および付き添い1名まで無料

巡回展
名古屋展: 2014年5月27日(火) 〜 6月1日(日) 愛知県美術館ギャラリー
大阪展 : 2014年6月10日(火) 〜 15日(日) 大阪市立美術館






2014年4月20日日曜日

北原進の飯椀 〜 新ごぼうの季節です 〜





春の遅いこの地域でも、コブシに梅、そして桜の花が
ほころび始め、ようやく春らしい景色となりました。

長くて厳しい木曽の冬ですが、
春になり山が日に日に鮮やかに色づいてゆく様子は
まるで世界が一斉に命を吹き返すようで
春を迎える喜びもひとしおです。

先日、お店の地場野菜コーナーに並んだ、穫れたての春野菜の中に
いかにもおいしそうな、新ごぼうを見つけました。

薬草として大陸から伝来したごぼうには、豊富な食物繊維が含まれ
カリウムやカルシウム、マグネシウムなどのミネラルも豊富で、
さらには血糖値を改善する働きもあるそう。

さっそく買って帰って、この時期ならではの
“新ごぼうの牛しぐれご飯を作りました。

炒めた新ごぼうと牛肉に生姜と水を加えてアクを抜き、
砂糖とみりん、しょうゆで味をつけて煮詰めるだけ。
それを炊きたてのご飯に混ぜれば、
柔らかくて上品なごぼうの良い香りのする
“新ごぼうの牛しぐれご飯の出来上がりです。

この丸みをおびた、ぽってりとしたフォルムの飯椀は
北原進の手によるもので、口当たりもちょうど良く
手のひらにとてもよくなじみます。

そしてこのお椀に添えられたお箸は、父である北原久が
わたしたち息子夫婦のために作ってくれたもので、
なんとも愛らしく、ほっこりとした民芸のぬくもりが感じられます。

大切な人と過ごす何気ない日常にこそ映える
気負わず、使いやすく、そして美しい器たち。

四季を感じる美味しさを、豊かに味わいながら暮らすこと。。。
それは一見当たり前のようで、
実はかけがえのないものなのかもしれませんね。