2012年5月10日木曜日

木地のしごと 〜ろくろ〜







木工の仕事と漆の仕事は分業でおこなわれるのが通常ですが、は挽物(ろくろ)、指物、刳物といった木地(木工)の仕事から漆の仕上げまでの全ての工程を一貫して自分の手で行い、自らデザインした作品をかたちにしていきます。

効率がものを言う大量生産、大量消費のこの時代にあって、その仕事のスタイルはとても効率が良いとは言えず、時代に逆行しているかのように思えるかもしれません。

でもそんな時代だからこそ、大切な人たちと過ごすなにげない日々の暮らしを、暖かく、やさしく彩り、安らぎを感じていただけるものを、コツコツとした手仕事で作っていきたいと思っています。

今回は木地(木工)仕事のなかから、ろくろの仕事をご紹介したいと思います。

まずはろくろ(木工旋盤)の作業風景です(画像1枚目)。粗取りしたお椀(ここではうどん鉢)をこのようにセットして慎重に削っていきます(画像2枚目)。そしてろくろの制作行程にそって、(画像3枚目、左より)粗挽き前→粗挽き→仕上がったお椀(こちらは合鹿椀)です。
さらに漆を塗って仕上げたお椀(うどん鉢)です(画像4枚目)。