木工の仕事と漆の仕事は分業でおこなわれるのが通常で
効率がものを言う大量生産、大量消費のこの時代にあって、その仕事のスタイルはとても効率が良いとは言えず、時代に逆行しているかのように思えるかもしれません。
でもそんな時代だからこそ、大切な人たちと過ごすなにげない日々の暮らしを、暖かく、やさしく彩り、安らぎを感じていただけるものを、コツコツとした手仕事で作っていきたいと思っています。
今回は木地(木工)仕事のなかから、ろくろの仕事をご紹介したいと思います。
まずはろくろ(木工旋盤)の作業風景です(画像1枚目)。粗取りしたお椀(ここではうどん鉢)をこのようにセットして慎重に削っていきます(画像2枚目)。そしてろくろの制作行程にそって、(画像3枚目、左より)粗挽き前→粗挽き→仕上がったお椀(こちらは合鹿椀)です。
さらに漆を塗って仕上げたお椀(うどん鉢)です(画像4枚目)。