2015年3月12日木曜日

春を摘みに、光の中へ。




柔らかな日差しに誘われて、
思わず日向を選んで歩きたくなります。

寒い日が戻ってくることがあっても、
見上げた空の青さは、日に日に鮮やかさを増し、
耳を澄ませば、どこからともなく
雪解けの音が聴こえてきます。

春はすぐそこ。

今から1200年ほど前に
“ 君がため 春の野に出でて 若菜摘む
   我が衣手に 雪は降りつつ “
と詠んだのは、若き日の光孝天皇。

昔から日本では、新春に食べる若菜は邪を払い、
病気を退けて長生きできると考えられていて、
1月7日に七草粥をいただく習慣も
そこからきているそうです。

大切な人の健康と長寿を願って、
まだ寒さの残る、雪舞う春の野に出て若菜を摘む
その優しさに想いをはせながら、
食卓で一足早く春を彩る
山野草を摘みに出かけてみませんか?

さて、先日の 京王百貨店 新宿店での
北原久 60周年記念となります展覧会も
おかげさまで無事盛況のうちに終了いたしました。

わざわざ足をお運びくださいました皆様には
心より感謝申し上げます。

次回の北原漆工房展覧会は、4月の大阪にて
北原久 漆芸展を開催いたします。

詳細は後日あらためてお知らせいたしますので、
ぜひ楽しみにお待ちいただければ幸いです。