寒さの中に芽吹く花の力強さに
春の息吹を感じる季節となりました。
木曽の厳しくも美しい冬の間
雪の下でせっせと命を蓄えて
春支度をする草木の生命力には
感動を覚えずにはいられません。
気がつけば木と漆に向き合って四十年。
このたび 阪急うめだ本店美術画廊 にて
個展を開催させていただくこととなりました。
今から35年ほど前になりましょうか。
金閣寺の修理の仕事のため
父、北原久とともに
京都に長期滞在しておりました折、
休みがあればこれ幸いと
京都中の寺社仏閣を見てまわっておりました。
そのうち、木と漆を使って
自分にもなにかできることはないか
と思うに至り
厨子を作りはじめました。
試行錯誤を重ねながら早や三十余年。
続けるからこそ見えてくるものがある。
続けることからしか見えてこないものがある。
時とともに周囲の景色は移り変わろうとも
決して変わらない大切なものがそこにはある。
還暦を前に
そんなふうに感じるようになってきました。
北原進 木漆芸展では
厨子をはじめとしたいろいろな作品を
出展させていただきます。
会期中は北原進が在廊しております。
皆さまのご高覧を賜れば幸いでございます。









