2012年8月23日木曜日

ほっと一息 * うるみ *



1年以上前から準備をしてきた東京都美術館での大規模な展覧会を終えて、ほっと一息ついています。

今日は我が家の新メンバーのご紹介です。
北原潤(うるみ) 3月3日生まれのアビシニアンの女の子です。
うちにやってきたときは病気で、生後5ヶ月にもかかわらず体重が 900g しかありませんでした。
心配で夜も眠れないくらいでしたが、1週間でみるみる回復して体重は1.4kgとなり、それから2週間たった今では2kgほどになりました。(といってもメタボではありません)
元気でしあわせにすくすくと育ってほしいと、ただそれだけを願っています。

潤という名前は漆の潤色からもらいました。朱と黒の間の微妙な色味です。
北原の作品ですと、こちらのジュエリーボックスの色がその潤色です。









東京都美術館での展覧会を終えて


京都美術館での展覧会、『月火水木金土日・・想いを繋ぐ」』を、無事盛会のうちに終了することができました。
ご来場いくださいましたたくさんの皆様、ほんとうにありがとうございました。
この展覧会をとおして出会えた人、物、出来事・・・すべてにただただ、感謝しています。
この繋がりの輪が、未来に向かってさらに広く、大きく巡ってゆくことを願っています。


2012年8月16日木曜日

展覧会のお知らせ 〜東京都美術館〜




東京都美術館での展覧会がいよいよ開催中です。
暑いときではありますが、ありがたいことに連日たくさんの方々がご来場くださっております。
最終日である8月18日(土)の午後は北原も在館しておりますので、どうぞお気軽に声をかけてください。
東京都美術館にて、みなさまにお会いできることを楽しみにしております。ぜひお出かけください。


出展作家
染織  小島秀子 加藤富喜 鶴田昌子 
染色  土屋直人 坂田峰子 森田麻里 桂川美帆 大木夏子 大谷敦子
陶  角谷啓男 雪ノ浦祐一
磁器  泉さやか 佐藤典克 
金工  鈴木祥太 本田ゆうすけ 
鍛金  長谷川大祐 
七宝  頼高純音 
木漆 北原進

2012年8月12日(日)ー18日(土) 
午前9時30分から午後5時30分まで(入場は午後5時まで) 入場無料
東京都美術館 公募展示室 2F3棟
『月火水木金土日』-想いを繋ぐ-実行委員会 omoiwotsunagu@gmail.com
主催:東京都美術館 〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36 03-3823-6921

2012年7月22日日曜日

“ 東京都美術館 第1回都美セレクション展 ” 、企画展示。





来月開催の東京都美術館での展覧会 「月火水木金土日ー想いを繋ぐー」 にて、企画展示室に展示予定の " 合鹿椀 " の制作工程をご紹介します。
今年2月号のLEE別冊付録『伊藤まさこさん「スタイルBOOK」』(集英社)に、" 北原進さんの合鹿椀 " としてご紹介いただいたお椀です。

左から順に、木取り→粗取り→仕上がり木地→布着せ→サビ摺り→黒中塗り になります。
さらに会期中は朱色に仕上げた完成作品もならびます。

こうして横1列に並べてみると、サクッと簡単に作っているように思われるかもしれませんが、完成までには時間的にも手間的にもたくさんの工程を経ています。

まず木取りをした後、木を少なくとも4年は乾燥させます。
そしてろくろで木地の仕事を終えたあと、20工程を超える漆工の工程を経て完成作品となります。
すべての工程を自分の手で行っているため、完成までに1ヶ月ほどかかります。
そしてこれらの工程からは見えないデザインの部分でも、自分の納得のいく "かたち" にたどり着くまでには妥協せず、何度でも試作を繰り返すのです。


2012年6月20日水曜日

ほっと一息 * 蛍 *






松本のギャラリーでの親子展を無事に終えて、久々にのんびり出かけることができました。

家から1時間弱、薄暗いなかを散歩をしていると、ひとつ、ふたつとホタル独特の光が・・・
気がつくと数千の光の中にいました。

なんとも幻想的な体験でした。

守って未来につなげたい素晴らしい自然環境がこんなにも近くにあることに感謝です。



2012年6月15日金曜日

作品展のお知らせ 〜 ギャラリークラテル 松本 〜


会期は6月17日までです。





6月11日(月)から17日(日)まで、松本のギャラリークラテル にて『 北原久  北原進 漆芸展 』を開催中です。

日々の器から小家具に厨子と、さまざまな作品を展示しております。

お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。


" 北原久 北原進 漆芸展 
 2012年 6月 11日 (月) 〜 17日 (日)
ギャラリークラテル  ☎0263-25-9045 "



2012年6月4日月曜日

作品展のお知らせ 〜 伊勢丹 浦和店 7F プチギャラリー 〜


梅皿、梅小鉢



6月6日(水)から12日(火)まで、伊勢丹浦和店 7F プチギャラリー にて作品展をします。

日々の暮らしのうつわや花器、そしてジュエリーボックスにスツール、整理小箪笥、丸テーブルといった小家具や厨子など、さまざまな作品を展示いたします。

木のしごとと漆のしごとは分業でおこなわれるのが通常ですが、わたしは木地(木工)から漆の仕上げまで一貫して自分の手で行い、自らデザインした作品をかたちにしていきます。

デザインから製図をおこし、挽物(ろくろ)、指物、刳物などの技術を用いて木工のしごとをし、さらに漆工の工程をすべて自分ひとりの手で行うのはとても効率が良いとはいえません。でも27年かけてここまでくる過程で、人まかせにしたのではどうしても到達できない着地点があるように感じてしまうのです。

ぜひ御高覧いただければさいわいです。       北原進

" 2012年 6月 6日 (水) 〜 12日 (火)
伊勢丹 浦和店 7F プチギャラリー "



2012年5月31日木曜日

はじまりました 〜 木曽漆器祭 〜





本日より木曽平沢にて漆器祭が開催されています。

北原漆工房も町通りの親戚の家を借りて、ささやかな作品展をしております。

日々の器から茶道具に厨子と、さまざまな作品を展示しております。ぜひ御高覧ください。


2012年6月1日(金)〜3日(日)
北原漆工房 木漆芸展
場所:木曽平沢、町通りの歯医者さんの向かって左隣


2012年5月18日金曜日

信州の春


しごと場の出入り口です。

もともとは父が手作りしたもので、後に進が手直しをしながら現在にいたっています。

うちの工房は進が生まれた年に父が建てたもので、進と同じ45歳です。

木曽は信州のなかでも春がやってくるのがおそい地域で、5月半ばくらいまで桜が咲いています。

その季節になると、こんなふうに工房の中にも花びらが入ってきたりします。

一雨ごとに山の緑もみるみる濃くなっていきます。冬が長くて厳しい分、春の悦びもひとしおです。


2012年5月10日木曜日

木地のしごと 〜ろくろ〜







木工の仕事と漆の仕事は分業でおこなわれるのが通常ですが、進は挽物(ろくろ)、指物、刳物といった木地(木工)の仕事から漆の仕上げまでの全ての工程を一貫して自分の手で行い、自らデザインした作品をかたちにしていきます。

効率がものを言う大量生産、大量消費のこの時代にあって、その仕事のスタイルはとても効率が良いとは言えず、時代に逆行しているかのように思えるかもしれません。

でもそんな時代だからこそ、大切な人たちと過ごすなにげない日々の暮らしを、暖かく、やさしく彩り、安らぎを感じていただけるものを、コツコツとした手仕事で作っていきたいと思っています。

今回は木地(木工)仕事のなかから、ろくろの仕事をご紹介したいと思います。

まずはろくろ(木工旋盤)の作業風景です(画像1枚目)。粗取りしたお椀(ここではうどん鉢)をこのようにセットして慎重に削っていきます(画像2枚目)。そしてろくろの制作行程にそって、(画像3枚目、左より)粗挽き前→粗挽き→仕上がったお椀(こちらは合鹿椀)です。
さらに漆を塗って仕上げたお椀(うどん鉢)です(画像4枚目)。