5月25日(土)から6月2日(日)まで、東京都港区南青山の " べにや民芸店 " にて " 北原 久・進 漆芸展 " を開催中です。
漆工の作業はさまざまな工程からなり、作業効率をはかるためにその工程ごとに分業化されているのが通常ですが、父である北原久は下地から上塗り、そして加飾までの全行程を自らの手で行い、堅牢で美しい作品を仕上げています。
そしてわたしは挽物(ろくろ)、指物、刳物といった木地 (木工)の仕事から漆の仕上げまでの全ての工程を一貫し て自分の手で行い、自らデザインした作品をかたちにして いきます。
すべての工程を自分の手で行うということはその全責任を自ら負うということでもあり、効率よりもむしろ細部にまでこだわったもの作りを誠実に追求するということでもあります。
木、漆、螺鈿の貝、麻布、錆土など、わたしたちの作る漆器
今回の作品展では茶道具や日々の暮らしの器に花器、そして整理小箪笥、丸テーブルといった小家具や厨子など、さまざまな作品を展示いたします。
5月25日(土)・26日(日)は北原久が、そして5月31日(金)〜6月2日(日)は北原進が在廊いたしておりますので、どうぞお気軽にお声をかけてください。
ぜひ御高覧いただければ幸いです。 北原進