2016年2月21日日曜日

北原久・進 親子展 * 東京 銀座 ギャラリー江 * 3/1(日) → 3/10(木)




山からの雪解水が注ぎ込み
勢いよく流れる川を眺めていたら
いつの間にか山々の雪も消えていました。

雪解けとともに我が家の食卓にやってきたのは
顔を出したばかりのふきのとう。

分厚い雪の下にあっても
植物は敏感に春を感じ取って
目に見えないところで着々と
春の準備をしていたんですね。

力強く、確実に。

さて、31日 (火)より
東京 銀座のギャラリー江にて
北原久・進 親子展 が開催されます。

今回の作品展は
北原久が漆芸60周年を
そして進が木漆芸30周年を
迎えられたことを記念する親子展でもあり
茶道具に厨子、花入
そして日常使いの器など
120点ほどの作品を展示いたします。

梅の香がゆっくりと春を届けてくれる頃、
皆様とお会いできますことを心待ちにしております。



" 北原久・進 親子展 
- 漆芸60周年・進 - 木漆芸30周年記念展
201631()310()
東京 銀座 ギャラリー (11:00-19:00)
東京都中央区銀座 4 – 13 - 15 (会期中無休) →  map

*アクセス*
成和銀座ビル 2F 歌舞伎座右横入る
日比谷線・浅草線は東銀座駅 3番出口より徒歩1分
銀座線は銀座駅より徒歩5分  "








2016年2月16日火曜日

梅鶯の候。。。


北原進の梅皿


各地で春一番が吹き
雪深いこの山里にも
今年は少し早く春がやってきそうです。

一昨日、車を走らせていると、洗馬のあたりで
梅の花が咲いているのを見つけました。

梅見月とも呼ばれる2月ですが
例年になく早い開花に
びっくりしてしまいました。

昔々、万病に効く薬として
中国から入ってきた梅。

その香り高く愛らしい姿は
どの時代も人を魅了し
和歌や俳句にも多く詠まれてきました。

木曽路を歩き、多くの俳句を読んだ松尾芭蕉も
最期の春にこんな句を残しています。

” 梅が香に のつと日の出る 山路かな ”

「立春を過ぎてもまだ寒さの残る頃、
梅香る山路を歩いていたら
なにげにひょっこりとお日様が顔を出したよ。」

そんな様子を詠まれたのでしょうか。。。
山深いこの土地の春の情景とつながって
時空を超えた親しみを感じます。

そんなことを考えながらいただいた今日のおやつは
木曽福島の和菓子屋さんの “木曽馬最中”。

のんびりした表情の最中を夫の梅皿に乗せると
なんともほっこりとした気持ちになります。

湯呑は、今から20年ほど前の学生の時に
有田の陶器市で購入したもの。

長年使い込むうちに良い風情を醸し出してくれる器は
その時一緒だった友人や楽しいおしゃべり、
晴れていて暑かったことまで、
まるで昨日のことのように思い出させてくれます。

これもまた “モノ” の持つ魅力のひとつ
なのかもしれませんね。