2013年8月20日火曜日

漆のしごと場


木工のしごと場 については先日のブログでも紹介しましたので、
今回は " 漆のしごと場 " についてのお話です。




北原漆工房を訪れてくださった方々からは「だだっ広くて、なにもないですね。」とよく驚かれます。

うちの工房は進が生まれた時に塗師である父、北原久 が建てたもので、歴史的にこの地域 (木曽)では座卓など大きな物を作ってきたこともあり、この工房では1階と2階を合わせて40畳あまりをフルに使って漆の仕事をしていました。

その後、進が木工のしごともするようになったのでそのためのスペースも必要になり、今では1階の20畳あまりのスペースで塗りのしごとをしています。

仕事をしやすくするため、人様から「なにもない」といわれるくらいにいつも片付けていますが、作業工程にあわせて必要な道具を用意し、効率的な作業場を作るようにしています。

閉じているとわかりにくいですが、漆を乾かす" (むろ、もろ)"というスペースもあり、その中には茶道具や日々の暮らしの器に花器、そして小箪笥、テーブルとった小家具や厨子など、さまざまな作品がところ狭しと並んでいます。


正面に見える戸の向こうすべてが 漆を乾かす "室"